認定介護福祉士は、介護職の中でも一番上に位置する資格であり、介護福祉士のキャリアアップとしても期待されている。
しかし、介護の資格としては介護福祉士だけでも十分と感じる方が多いのではないだろうか。
実際に、認定介護福祉士の取得には時間もお金もかかる割には、給与面での向上が見込めないといわれることもある。
一般的にはメリットが薄いようにも感じられるが、本当にメリットがないのか確認したい。
認定介護福祉士のメリットは、大きく2つある。
まずは、マネジメントスキルの向上だ。
介護福祉士であれば、現場で介護を行うことが主な業務になるが、認定介護福祉士の場合は指導や教育、他の医療機関などとの連携が求められる。
そのため、人を管理するためのマネジメントスキルは必須であり、研修でも勉強することになる。
このスキルは介護業界だけではなく、さまざまな業種でも応用できるため、今後、介護業界以外で働くことになっても重宝されるだろう。
もうひとつは待遇面です。資格を取得しても待遇面での向上が見込めないと前述したが、あくまで統計上のデータがないだけともいえる。
2019年には、介護職員の定着率を高めることを目的として、「特定処遇改善加算」という制度が始まった。
制度の内容は、月額平均8万円以上の給与アップを行うというものだ。
しかし、全ての介護職員が同等というわけではなく、優先度によって比率が変化する。
特に優遇されるのは勤務歴が長く、すでに介護の技術が高い職員なのだ。
こういったことを証明するためにも、認定介護福祉士の資格は有利に働くだろう。
資格の取得には費用もかかるが、長く介護業界で働くのであれば、メリットになりやすい。